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「鮨 なが井」
永井大輔さん

【 2009/04/16 】 

京王井の頭線の東松原駅から徒歩2分、ひっそりと佇む素敵な入り口を見落とさないでいただきたい。2008年3月2日(日)にオープンした「鮨 なが井」である。大将、永井大輔さん(36歳)は数々の厳しい修行を経て、念願の独立を叶えた。女将は奥様の恵子さん(30歳)、二人三脚でお店の運営を行っている。

「鮨 なが井」(東松原)

「鮨 なが井」(東松原)

「鮨 なが井」(東松原)

「鮨 なが井」(東松原)

「鮨 なが井」(東松原)

「鮨 なが井」(東松原)

「鮨 なが井」(東松原)

「鮨 なが井」(東松原)

店舗データ
鮨 なが井
住所:世田谷区松原5-27-3
住所:(井の頭線 東松原駅徒歩2分)
TEL:03-3327-6855
営業時間:
 18時〜23時(L.O.22時30分)
 土日祝のみ、ランチ営業あり12時〜14時
定休日:月曜日
定休日:(祭日のときは営業し、火曜が振休)
女将ブログ


■ 小学校3年生で「すし屋になる!」

東京出身の永井さんがすしのトリコになったのは、小学3年生の10歳のとき。家族で食事にいった、すし屋のカウンターが「舞台」に見えたそうだ。
そして、小学校の卒業文集にも「すし屋になる」と書いたとのこと。
その後、一度も夢がぶれていないことに、羨ましさを感じる。
中学卒業後すぐにでも、見習いに入りたかった永井さんだが、家族の進めもあり高校へ進学。ところが、やはり中退の道を選び、すし屋の見習いへ。
「基本的にはカウンター中心の個人店を希望していました。将来は独立という夢があったので、育てようとしてくれる親方かというのは重要でしたね」
最初の10年の修行を含め、経験した店は6つ、一度だけチェーン店企業の経験ももつ。
しかし、その唯一のチェーン企業で働いたからこそ出会えたのが、奥様の恵子さんだ。当時、吉祥寺三越の和菓子屋さんで店長をしていた恵子さんと、地下のすし店舗に配属されていた永井さんが出会うこととなったのだ。その後、すし屋の独立が二人の夢となる。

■ 念願の独立

結婚6年目にして念願の店舗を構えたお二人。
オープンに至るまでのお話を伺うと、やはり一筋縄ではいかなかったよう。
独立にあたり、世田谷区から500万の融資を受け合同会社を設立した。その関係から開業までの期限がつけられることになる。
「1年をかけ、6社の不動産会社に協力をしてもらい物件を探し、千歳船橋で希望に合ったものに出会えたんです。そこで、いざ契約となったら、初めに聞いていた築年数とまったく異なっていて愕然としました。いわゆるサギにあった感じですね。」
物件探しはふりだしに戻ってしまう。
「環八と環七の間で物件を探すことは決めていました。ディナーで希望の客単価を獲得するためです。環八を超えると単価が下がるんですよね。もうどのくらい物件を見たかわからないほど休みの日は物件めぐりでしたね。」
そうしてようやく出会ったのが、東松原駅徒歩2分の商店街から一本脇へ入った場所にある物件だった。
「とにかく、静かな場所でオープンしたかったんです。そしてご近所の方がふらっと気分で立ち寄っていただけるようなお店にしたかったので、ここはベストだと思いましたね。」
シンプルで落ち着く店内はカウンター8席のみ。
「8席が自分ひとりで快く対応できる限界だと思ったのです。店内は京都の茶室をイメージしました。この内装を行っていただいた業者さんも同業の先輩を通じて紹介してもらいました。通常ではなかなか飲食店の内装を受けていただけない業者さんなんですよ。先輩には物件探しの際にも協力をしていただいて、本当に感謝しています」
そして、あたたかく迎え入れてくれる紅色の暖簾の文字を始めとする、店の顔である店舗名を書いたのはなんと、永井さんのお母様。自分の息子の店の看板を書くことができるなんてとても幸せだ。お母様はよくお店にいらっしゃるんですか?と問いかけたところ、
「母は、合同会社の経理を担当してくれていますので、頻繁には来ないです。ただ、母がいるからお店が存続しているんです」と恵子さん。
家族の力強い絆が、お店に醸し出されている温かな空気感を生み出しているんだろう。

■ 一期一会が店のテーマ

さて、注目の料理であるが永井さんはとても盛り付けが繊細である。
「大将は、女性の方が喜んでくださる盛り付けを心がけています。」と女将の恵子さん。
自らも女性を意識し月替わりのデザート開発にいそしんでいる。
素材にももちろんこだわっている。
「自ら築地に買い付けに行きますが、天然素材のものしか購入してきません。そして、うちでは、鮨を出す際には必ず一貫ずつにこだわっています。産地や今の魚の状態なども詳細に説明し、お客様とのコミュニケーション時間を生み出すのです。」と永井さん。
そんなこだわりの鮨がのるすし台もオリジナルで作家さんに発注をかけた逸品だ。
置いた際に台の脚が見えないという注文をつけたという。
「はっきりいって、若い方には少し特別な日にしかご利用していただけない価格設定だと思っています。だからこそ、全てに妥協せず満足のいく時間を過ごしていただきたいんです。」
オープンに至るまでの流れから今日まで、女将である恵子さんは「でかじりペンギン女将修行」と称して日々ブログで更新を続けている、ぜひチェックをしてほしい。
「今は、地元の方が会社帰りやお休みの日にふらりと鮨を楽しみに来られる割合がとても高いのですが、私のブログをみて遠方から来ていたただけることもあり、とてもうれしいです。」と恵子さん。
こだわり大将とほんわか女将のお二人の笑顔をぜひ覗いていただきたい。


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