フードカルチャーの次代をウォッチ!する先端ウェブマガジン

フードカルチャーの次代をウォッチ!する先端ウェブマガジン FLAVO

今週のこの人・この店・このグルメ! フードスマイルガールズの流行発信 郷土料理で世界一周
ショク(食&職)を極める! 仲間と歩む、独立の形 のせ弁 転職の作法





Cafe HARVEST(カフェ ハーベスト)
大久保誠さん・宮川ケーゴさん / 犬塚タケシさん・井上綾さん

【 2009/01/22 】 

東横線日吉駅・地下鉄グリーンライン日吉本町駅から徒歩10分、住宅街の中に「Cafe HARVEST」という温かな空間が存在する。大学時代からの友人、大久保誠さんと宮川ケーゴさんによる“まさに手作り”のお店がオープンしたのは2007年2月5日。その後お店を愛するメンバーとして、犬塚タケシさん、井上綾さんが加わり4人のチームができあがる。各得意分野を活かしながらのカフェ運営はとても快適そうだ。昨年はオープン2年目にして代々木公園の「アースディ東京2008」に出店するなど、活動範囲も広がってきている。

Cafe HARVEST(カフェ ハーベスト)
(左)大久保誠さん(右)宮川ケーゴさん

Cafe HARVEST(カフェ ハーベスト)

ハーベスト バーニャ Cafe HARVEST(カフェ ハーベスト)
ハーベスト バーニャ

キャベツのペペロンチーノ Cafe HARVEST(カフェ ハーベスト)
キャベツのペペロンチーノ

eco TAGUA Cafe HARVEST(カフェ ハーベスト)
eco TAGUA

eco TAGUA Cafe HARVEST(カフェ ハーベスト)
eco TAGUA

企業情報
『Cafe HARVEST』
住所:横浜市港北区日吉本町2-38-1
TEL:045-513-9813
営業時間:
月〜金□□ 18:00〜24:00
土日祝祭日 11:30〜24:00
(フードL.O 23:00.ドリンクL.O23:30)
定休日:なし
HP:http://vacablanca.net/harvest/


■ 徹底的に手作りしたいという想い

店主である大久保さんが飲食に足を踏み入れたのは、大学卒業後の就職企業を1年で退社した後のカフェアルバイトに始まる。あっという間に料理の魅力に引き込まれ、気がついたときには運営をやめようとしたオーナーに対し『引き継ぎます』という発言をしていたとか。結果、2年運営を引き継ぐこととなる。しかしながら、以前からのお客様の要望もあり、メニューをすべて変えるわけにも行かず、自分の意思どおりには物事が進まないことにフラストレーションを感じるようになる。
「料理全てにおいて手間をかけて提供したい、お店に来ていただいたお客さまをもっと笑顔にしたいという想いが高まり、これは独立しかないなと!」
そのころ海外放浪の旅に出ていた宮川さんが帰国、話がまとまり2人で物件を探し始めたのは2005年の夏ごろだった。
掲げていたポイントは3つ、
1 駅から離れている 2 隠れ家的 3 テナント料が安い
ところがちょうどよい物件はなかなか見つからなかったという。
「よい物件は表に出る前に大手飲食企業や、コンサル企業に流れていくんですね。気がついたら約1年が経っていて、そんな時偶然今の物件の前を車で通ったんです。張り紙が出ていて、ここだ〜って。」2006年の8月物件が決定した。

■ 開業資金は自己資金400万

2006年の8月〜2007年の1月末までの準備期間と聞くと、おそらくとても長く感じるだろう。理由は簡単。全ての作業を2人で行っていたからだ。
大久保さんは高校時代から空調関係の仕事に携わっていた約10年の経験から、ガス管以外の配管工事をほぼ1人で行った。宮川さんは美大卒業後、プロダクトデザイン等にも関わっていたため、内装デザインや家具の製作も行える実力を兼ね備えていた。よって、自分達の城をまさに自分達で作り上げていく日々が続いた。
「厨房機器はすべてリサイクル品で揃えたため、格安でした。コーヒーマシーンはヤフーオークションで200万のものを4万円で手にいれたんです。ただ、中古は壊れますね(笑)冷凍庫に、製氷機、コーヒーマシーン、と一通り修理に出した経験がありますよ。でも修理代を除いたって、元は取れていますから!」と大久保さん。
ようやくオープン日を迎える日までにかかった費用は400万円。
物件取得にかかった費用(保証金等)に工事費、設備費、そして6ヶ月間の家賃を含んでである。すべて自己資金でまかなえる額であった。

■ お客様からメンバーへ

オープン前までの期間をずっと気にかけていたのは地元在住の犬塚さんだった。
「何かがオープンしそうなのに、なかなかしないって気になりますよね。」
カフェがオープンしたのちお客として来店、同年であった2人と意気投合しメンバーへ。
さっそく犬塚さんならではの視点で数字管理や販促回りの整備を開始する。
「特にうちのような地元密着型のお店は大きな仕組みよりも、小さなコミュニティが重要なんです。よって「ぐるなび」ではなく「ミクシィ」を積極的に利用しましたね。地域コミュニティを作成し、カフェのイベント情報を掲載していきました。『ミクシィ見て知りました!』というお客さんは結構頻繁ですね」
さて紅一点メンバーの井上さんも、もとはカフェのお客様。
現在では店舗スタッフとしてお店に立つ傍ら、デザイン担当とし、お店のリーフレットやDM作成を行っている。

■ メニューには科学調味料を一切使用せず

Cafe HARVESTのメニューはこだわりが細部まで行き届いている。
化学調味料を一切用いず、カレー等のスパイス配合も一から行う徹底ぶりである。
加えてベジタリアンメニューも対応、ブロッコリーマークが表記してあるため、安心して味わえる。時には宮川さんの実家の畑で朝収穫されたものがテーブルに並ぶこともあるそうだ。メニューのラインナップはアジアン、イタリアン、スペインを始めとし多国籍にわたっている。単品単価が700円前後でボリューム満点、さらにはアルコールも充実といえば、食事の満足度はかなりのものだ。

■ eco TAGUA 〜恵まれない人々の笑顔のために〜

Cafe HARVESTではとても神秘的で素敵なアクセサリーも販売されている。これらのアクセサリーは中南米地域に分布するTagua(アメリカゾウケヤシ)と呼ばれる植物から製作されている。宮川さんがコロンビアで出会った宣教師とのつながりから、『商品供給をコロンビアからすることで雇用を生み出し、さらには恵まれない孤児等に援助を行うシステム』をCafe HARVESTでも応援をしているのだ。そのほかに日本における売上の3%はコロンビア団体「アメイジング・グエイス」と「アスヘノヘラシオン」へ寄付されていくという仕組みになっている。

■ 今後の展開

売上は常に昨年対比をクリアしているが、やはり昨年後半からの不況の流れは大きく影響したそうだ。平日のランチ需要が大幅に減ったため、平日のランチを中止しディナーと週末のランチへシフトするようにメニューも見直しを行ったという。フレキシブルな対応ができるのも、4名のアイデアが集結しているからこそだ。
「今後は、日吉という地域の中で異業種コラボレートできたらなと考えています。とりあえず、アイデアを形にするために体を動かす。そうすることで、何かが生まれていくことは間違いないので。お金がなくても様々なことが生み出せますよ」というメンバーたち。
ヒヨシネッコゾクなるサイトも製作中だ。http:// vacablanca.net/ commonhp/ index.htm
2009年2月5日で3年目に突入。更なるパワーアップをはかっていくことであろう。


BACK NUMBER
『そば処 出羽香庵』(東京・霞ヶ関) 鏡弘道さん 【 2009/09/03 】
『食愉旬感 HAYASHIYA 〜晴レ時々咲ク〜』(東京・阿佐ヶ谷) 林 和貴さん 【 2009/08/06 】
「下町ブラスリーANZIM」 丸山剛さん 【 2009/05/21 】
「鮨 なが井」永井大輔さん 【 2009/04/16 】
和酒バー「庫裏(くり)」 栗原広信さん 【 2009/03/26 】


転職、一歩、前へ。フードスマイルネットワークが提供する
フード業界専門・人材紹介サービス


「FLAVO」の取材をご希望の方はinfo@f-s-net.co.jpまでご連絡ください。
掲載費は無料です。ただし、コラムとの整合性等がございますので、お受けできない場合がございます。ご了承ください。