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「麺屋 宗」(東京都・高田馬場)

【 2007/05/31 】 

“日本一ラーメンを食べた男”としてテレビや雑誌などのメディアで活躍する大崎裕史氏が編集人を務める「月刊とらさん」は、ラーメン業界関係者やラーメンフリークに向けて、“ラーメン業界の最先端ネタ”を紹介する月刊誌である。最新号となる6号の表紙を飾ったのは2007年4月25日に開店した「麺屋 宗(SOU)」の一杯。ラーメン激戦区として知られる高田馬場に自分の店を開店させたオーナーの柳宗紀さんは若干27歳だ。

「麺屋 宗」(東京都・高田馬場)

「麺屋 宗」(東京都・高田馬場)

「麺屋 宗」(東京都・高田馬場)

店舗データ
麺屋 宗 sou
住所:東京都新宿区高田馬場1-4-21
住所:サンパークマンションB1F
TEL:03-5876-7640
URL:http://www.menya-sou.com/
営業時間:ランチ11:30-15:00
営業時間:ディナー17:00-23:00
定休日:第2日曜日

メニュー(一例)
焙煎旨塩そば 750円
地鶏魚玉そば 880円
地鶏味玉そば 850円
香味白髪そば 880円
炙り焼きトンそば 980円
海南チキンライス -SOU風- 800円
海南チキンライス ミニサイズ 420円
昔ながらの焼餃子(4個) 290円
しそ餃子(4個) 290円
生ビール(中ジョッキ) 500円
焼酎(各種) 500円
珠美人豆腐 380円
モノトーンアイス 380円


■ メインは塩

「オープンしたばかりの頃は試行錯誤の連続でした。最近、落ち着いてきてようやく目指している本来の味が出せてきたように思います」と柳さん。開業前にラーメンの味を模索した自宅キッチンとは勝手が違う。新しい店を徐々に思い通りに使いこなせるようになり、ようやく同店のウリである塩ラーメンの味が安定してきた。
合鴨や地鶏のガラや魚介素材でとったスープに、山の塩であるヒマラヤのピンクソルトと海の塩である対馬海峡「浜御塩」をブレンドしたタレを合わせ、メニューに並ぶ「焙煎旨塩そば」(750円)や「地鶏魚玉そば」(880円)などを一杯一杯丁寧につくり上げている。目指したのは「複雑でいながらスッキリ、しかもどことなく懐かしい味」。塩をメニューの柱にしたのには理由がある。「学生の頃からラーメンが好きでよく食べていたのですが、自分自身、年齢を重ねるごとに徐々にこってり系がきつくなってきたんです。女性でも気軽に入れるラーメン店にしたかったこともあって、メインは塩でいこうと考えたんです」。塩ラーメンのほかにもメニューには、「海南チキンライス SOU風」(800円)といったラーメン店らしからぬ商品も並ぶ。これも女性に優しい店にしたいという柳さんが考案したアイデアの一端だ。

■自分で商売を

「麺屋 宗」(東京都・高田馬場)
渡辺さん
柳さんは大学で経営学を学んだ。漠然とではあったが、いつかは自分で事業を営んでみたいと考えていたからこその選択だった。高校、大学時代は、しばしば飲食店でアルバイトをしていたこともあって、徐々にラーメン店を開きたいと考え始めるようになる。2004年に大学を卒業してからは4店のラーメン店で働き、ラーメン作りや経営に関するノウハウを学んだ。思いを実行に移し始めたのが、具体的に物件を探し始めた2006年春ごろ。以降、約1年間を費やし、条件に合う物件を探し続けた。
吉祥寺、渋谷、恵比寿、中野、下北沢と、アルバイトの合間をぬって、自分の足で探し、とうとう広さ13坪、家賃も想定内の物件を見つけ出すことに成功。ラーメン激戦区、高田馬場で、自分のラーメン店を開業することを決断する。知人で、イタリアの星付きレストランで働いた経験もある渡辺さんとともに、具体的な開店準備を開始した。

■女性も入りやすい店

物件を探しながら、これまでにない“業態”の構想を練っていった。そして、徐々に“工芸品を身近に感じながら食を楽しめる空間”というコンセプトを考え出す。実は柳さん、日本を代表するデザイナー、柳宗理氏の親戚にあたる。普段から柳宗理デザインには慣れ親しみながら育ってきたことから、そうした“工芸品”の風合いが感じられる店にしたいと考えるようになったのである。店内には椅子やグラスなど随所に柳宗理デザインが溢れ、さらにカウンターを畳のような素材でデザインするなど、モダンながら“工芸”的なイメージが随所に散りばめられた空間が出来上がった。

■ 限定メニューも

現在、グランドメニューのほかに6月末までの期間限定でメニューに「つけ麺」が加わっている。今後も様々な期間限定メニューも提案していきたいという。オープン後、徐々に認知され始めているというが、激戦区の高田馬場にあっては顧客に対し、常に新たな提案が必要なのではと考えるからである。20代のオーナーがラーメン業界にどのような風を吹かせるか、注目だ。


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