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ヒヨコ豆のヘルシーディップ「ホンムス・ビッタヒーニ」(レバノン)
ヒヨコ豆はベジタリアンの貴重なタンパク源。ペーストにコロッケに煮込み料理にとレバノンでは大活躍!
日光修ヒヨコ豆のヘルシーディップ「ホンムス・ビッタヒーニ」(レバノン)
【 2008/11/27 】

その土地柄、地中海料理とアラブ料理が出会ったレバノンでは、ふたつのいいところをうまくミックスした洗練された食文化が発展しました。新鮮な野菜やハーブ、レモン、オリーブオイルを使った爽やかな料理が多く、その味はとっても上品で繊細。
欧米ではレバノン料理は、既に大変な人気で、中東一の料理だと称されるほど。
そんなレバノン料理ですが、日本での知名度は残念ながらまだまだで、レバノン料理店だって数えるほどしかないのです。今回はレバノン料理の魅力を探るべく、新宿アイランドビルにあるシンドバッドでレバノン料理を満喫してまいりました!



レバノン共和国の西には地中海が広がり、南にはイスラエル、東から北にかけてはシリアと接している。
レバノン共和国の西には地中海が広がり、南にはイスラエル、東から北にかけてはシリアと接している。
レバノン料理の特色は、なんといってもヘルシーなところ!
サラダ油や化学調味料などはいっさい使わず、代わりにレモンやオリーブオイル、トマトソース、ゴマなどを調味料として使うのです。
レバノン料理に野菜が多いのは、国土が肥沃なことに加えて気候も温かく穏やかなので、農作物がたくさん穫れるから。
それに国民の3割程度を占めるキリスト教徒は、毎週のように肉や魚を食べられない禁忌日が決められていて、そんな宗教的理由からも野菜を使ったベジタリアン料理が増えていったそう。
香辛料もあまり多用しないのであっさりと上品な味付けが多く、なんだか日本の和食にも通じるような味。野菜や豆類が基本のヘルシーなレバノン料理は、日本でも今後どんどん受け入れられていくに違いない!

ナスのメッゼ「ババガンヌージュ」。焼いて皮をむいたナスに、オリーブオイルなどを加えてペースト状に。
ナスのメッゼ「ババガンヌージュ」。焼いて皮をむいたナスに、オリーブオイルなどを加えてペースト状に。
料理の中ではメッゼと呼ばれる前菜の種類がとっても豊富で、なかでもヒヨコ豆のペースト「ホンムス・ビッタヒーニ」は最も有名で代表的なもの。
ホンムスは、茹でたヒヨコ豆に、ニンニク、レモン汁、タヒーニというゴマのペーストを加えてすりつぶし、塩で味付けした料理。真ん中をくぼませてお皿に盛りつけ、オリーブオイルやパセリで飾り付けて出されると、テーブルの上がパッと華やぐよう。これをコブズというピタパンにはさんで食べるのですが、そのふわっとしたやさしい口あたりは感動モノ! ピタパンだけといわず、サンドイッチやラップサンド、クラッカーやトルティーヤなどのディップとしても楽しみたいものです。

パセリのサラダ「タブーリ」は、パセリの爽やかな風味が特徴でビタミンCたっぷり。お口直しにもいい。
パセリのサラダ「タブーリ」は、パセリの爽やかな風味が特徴でビタミンCたっぷり。お口直しにもいい。
植物性タンパク質や食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富なホンムスには、体にやさしい万能豆料理という一面も。肉がダメな人も安心して食べられて、かつ栄養もちゃんと摂れるなんて、これは助かりますよね。なめらかなペーストなので、ちょっとアレンジを加えれば、小さな赤ちゃんの離乳食やお年寄りの介護食に取り入れられるのも心強い。そんな風に、誰もがおいしく食べられるところも人気の秘密かもしれません。

その証拠にホンムスは、「フムス」「ホムス」「フンモス」などと様々な呼び名で、レバノンを始め、トルコ、ギリシャ、シリア、イスラエル、ヨルダンなど、中東各国で広く食べられています。国や地域によっては、ゴマの代わりにピーナッツを使ったり、クミンやショウガを加えたりすることも。そのレシピは微妙に違いますが、ホンムスはそれぞれの国で日常食として定着していて、人々の健康を支えているそうです。

Recipe

ホンムス・ビッタヒーニ

<材料> 作りやすい分量
  • ヒヨコ豆水煮  2カップ程度
  • ニンニク    2片(皮をむいて芯をとりスライス)
  • レモン汁    大さじ3
  • 練り白ゴマ   大さじ3
  • オリーブオイル 大さじ3
  • 塩       適宜
  • パセリ・クミンパウダーなど適宜(飾り用)
<作りかた>
  1. ヒヨコ豆の水煮は、軽く水で洗う。
  2. フードプロセッサーに、ヒヨコ豆、ニンニク、レモン汁、練り白ゴマ、オリーブオイルを入れて、なめらかになるまで攪拌する。
  3. 塩でお好みの味にととのえたら、皿に盛りつけ、パセリなどを飾る。

Information

レバノン料理 SINDBAD シンドバッド(新宿)
SINDBAD シンドバッド
東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドビルB1F スパイスロード内
(JR新宿駅西口から徒歩7分/東京メトロ西新宿駅から徒歩1分)
TEL/FAX:03-3343-3783
営業時間:ランチ11:00〜16:00 ディナー16:00〜23:00
URL:http://www.sindbad-tokyo.com/

シンドバッドは、1994年にオープンした日本初の本格的なレバノン料理店。試作に試作を重ねて作ったというレバノン料理の真髄が詰まったコースがご主人のイチオシ! 野菜料理だけでなく、ケバブなどの肉料理もメニューにありますのでご安心を。毎週土曜日にはベリーダンスのショーも開催しています。

清 絢 清 絢(きよし あや)
郷土料理研究家、編集者。
日本各地を旅して出会った、その土地にまつわる食文化や暮らしをテーマに執筆中。

郷土料理研究・清風堂
http://shikumi.jp/seifudo

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